「正直、割が良いんです」20代薬剤師が派遣薬剤師を選んだリアルな理由

本記事では、フリーランスとして働きながら、ファル・メイトの単発派遣を活用しているKさんの体験談をご紹介しています。
この記事を書いた人

名前 / Nakata Ryo
中田 リョウ
実績 / Achievements
薬剤師。「妻の派遣薬剤師経験」×「派遣薬剤師経験者へのインタビュー」をもとにリアルな情報を発信。現在のインタビュー数は5名。
Kさんに派遣薬剤師の体験談を教えていただきました

2025年1月にクラウドワークスを利用し、Kさんから派遣薬剤師転職の体験談を教えていただきました。
プロフィールは?
- 20代の男性
- フリーランスと派遣薬剤師を組み合わせた働き方をされている
- 薬剤師業務以外にコンサルティングも手掛ける

20代の男性です。フリーランスとしてコンサルティングなどの仕事をしつつ、収入の安定やバランスを取るために派遣薬剤師としても働いています。
薬局と直接業務委託契約を結ぶ「フリーランス派遣」のような形態も経験しています。
経歴は?
- 2020年に都内の大手調剤薬局で正社員として勤務開始
- 一度、薬剤師職を離れた後、パート薬剤師を経て派遣薬剤師へ
- 2022年~2024年はファル・メイトでの短期派遣とフリーランス案件を組み合わせている

2020年に東京の大手調剤薬局に正社員として入社し、約1年間勤務しました。
その後、薬剤師以外の仕事に挑戦しましたが、収入面での課題から薬剤師の仕事に復帰。
まずはパート薬剤師として半年ほど勤務し、その後、より条件の良い派遣薬剤師へ移行しました。
2022年から2024年にかけては、ファル・メイトを利用した1ヶ月~3ヶ月程度の短期派遣や、フリーランスの案件を組み合わせて活動していました。
派遣薬剤師としては10件以上の案件を経験し、直近ではファル・メイト経由で四国の薬局に1週間勤務していました。
派遣薬剤師になった理由は?
- フリーランス活動初期の収入を補うため
- パート薬剤師よりも派遣の方が時給が高かったため
- 他の仕事とのバランスを取り、安定した収入を得るため

フリーランスとして独立したものの、当初は収入が不安定だったため、生活費を稼ぐ必要がありました。
一度は薬局業界から離れる決意をしましたが、安定した収入源として薬剤師の資格を活用することを決断。
正社員時代の薬局からパートを勧められたものの時給が低く(1,000円台…。)、より時給の高い派遣薬剤師を選択しました。
まずはパートで他の仕事と両立しながら薬剤師業務に復帰し、その後派遣に移行することで、フリーランス活動と薬剤師業務のバランスを取りながら安定収入を確保することを目指しました。
派遣薬剤師のメリットは?
最大のメリットは時給の高さです。
また、勤務期間や場所に縛られにくく、人間関係などでミスマッチがあっても契約期間満了などで比較的容易に職場を変えられる自由度の高さも魅力です。
様々な店舗で働くことで環境が変わり飽きにくく、多様な処方に触れる機会が増えるためスキルアップにも繋がります。
将来的に薬局経営を考えている場合、色々な薬局の運営状況を内部から見られる点もメリットと言えます。
さらに、フリーランスと比べると、何か問題が発生した場合でも派遣会社が間に入るため、直接的な責任の重圧が少ないという気楽さもあります(ただし、責任感が不要という意味ではありません)。
派遣薬剤師のデメリットは?
派遣薬剤師は主に投薬といった対人業務が中心となり、レセプト入力や在庫管理、マネジメントといった店舗運営に関わる業務経験を積む機会が少ない傾向にあります。
そのため、将来的に管理薬剤師や薬局経営を目指す場合は、正社員経験の方が有利になる可能性があります。
また、体感として1/4程度の薬局では、派遣薬剤師に対して否定的な見方があったり、あたりが強かったり、下に見られたりするケースも経験しました。
さらに、求人は薬局の繁忙期(12月~5月頃)に多く、時給も高め(4,000円前後)ですが、閑散期(6月~10月頃)には求人が減り、時給も下がる(3,000円前後)傾向がある点も考慮が必要です。
派遣薬剤師は未経験からでも可能?
- 最低1年程度の調剤実務経験があれば可能
- 薬剤師不足の背景から、受け入れられやすい状況はある
- 不安な場合は、パートタイムから始めて派遣に移行するステップも考えられる

全くの未経験からすぐに派遣薬剤師として働くのは、ややハードルが高いかもしれません。
しかし、調剤薬局での実務経験が1年程度あれば、派遣薬剤師として十分に活躍できる可能性が高いでしょう。
もちろん、経験が浅いうちは慣れない業務で戸惑う場面もあるかもしれませんが、深刻な薬剤師不足を背景に、未経験に近い方でも受け入れてくれる派遣先は存在します。
実際に、未経験の方でも仕事を紹介してもらえるケースはあるようです。
もし、いきなり派遣で働くことに不安を感じる場合は、まずはパートで調剤業務の経験を積み、仕事に慣れてから派遣薬剤師へステップアップするという方法も有効な選択肢です。
派遣薬剤師転職で登録した派遣会社と理由は?
- 「ファル・メイト」に登録
- 他の仕事と両立するため、1週間単位などの短期・単発案件を探していたため
- ファル・メイトが単発案件に強く、公式LINEでの求人情報が見やすかったため

私は「ファル・メイト」に登録しました。
他のフリーランスの仕事と両立する必要があったため、1週間単位のような短期・単発での勤務が可能な派遣会社を探していました。
その中で、ファル・メイトが最も検索で目立ち、単発案件に強い印象があったから登録しました。
また、ファル・メイトは公式LINEで求人情報を発信しており、メールで大量に送られてくる形式よりも圧倒的に見やすく、分かりやすかった点も決め手となりました。
現場で他の派遣薬剤師と会った際も、ファル・メイトからの派遣が多い印象があり、仕事を続けていく中で安心感がありました。
「ファル・メイト」に登録してから仕事を開始するまでのスケジュールは?
- 公式LINEから登録
- LINEで日程調整後、数日以内にオンライン面談(条件確認・求人提案)
- 面談後はLINEで送られてくる求人情報をもとに仕事を選択

ファル・メイトへの登録は公式LINEから行いました。
その後、LINE上で日程調整を行い、数日以内にオンライン面談を実施。
面談では、希望する勤務条件などを伝え、その場ですぐに求人の提案もありました。
面談後は、継続的にLINEで求人情報が送られてくるため、その中から希望に合う案件を選んで応募し、仕事を開始するという流れでした。
単発案件が多かったためか、派遣会社の担当者が事前に勤務先の薬局へ同行したり、事前に薬局の様子を確認したりする機会はありませんでした。
ファル・メイトで有給休暇は取得できた?
- 勤務日数に応じて有給休暇は付与された
- 消化しきれなかった有給休暇は買い取ってもらえた(ファル・メイトの対応)
- 突発的な休暇取得は難しい側面もある

単発派遣であっても、勤務日数が積み重なることで有給休暇は付与されました。
ただし、派遣薬剤師は基本的に「人手が足りない」状況で依頼されることが多いため、短期派遣や単発派遣の場合、予定外の休暇(例えば子供の急な体調不良など)を取得するのは難しいと思います。
薬局長との関係性にもよるものの、人員ギリギリで運営している現場では休みづらい状況があると考えられます。
ただ、消化できなかった有給休暇をファル・メイトに買い取ってもらい、15万円ほどの収入になった経験はあります(これはファル・メイトの対応が柔軟だからかもしれない、とのこと)。
Kさんが利用した「ファル・メイトの評判・口コミ」について詳しく知りたい方は下記記事も合わせてご覧ください。

▲登録後は相談だけでも大丈夫!▲
派遣薬剤師を目指す方へのアドバイスは?
- 自身のキャリアパス(将来どうなりたいか)を明確にすることが重要
- 高収入や多様な経験を重視し、派遣薬剤師としての働き方を長期的に続けたい人には向いている
- 将来的に薬局経営や管理職を目指す場合、派遣は経験面で遠回りになる可能性がある

派遣薬剤師になるかどうかは、ご自身の将来のキャリアパスをどう考えているかによって判断するのが良いでしょう。
もし、「派遣薬剤師」という働き方自体に魅力を感じ、高時給で様々な店舗を経験しながら働くことを続けたいのであれば、長期的に派遣で働くのは良い選択肢です。
また、一時的な「繋ぎ」として、次の仕事を探す間の収入確保や、独立・開業前の資金稼ぎ、あるいは様々な薬局運営を学ぶ目的で短期的に活用するのも有効です。
一方で、将来的に薬局の管理職や経営者を目指しているのであれば、派遣では投薬中心で店舗運営に関わる経験が積みにくいため、遠回りになる可能性があります。
ご自身の目標に合わせて、派遣という働き方をどう位置づけるか考えることが大切です。
まとめ
今回は、フリーランスとしても活動する29歳の男性薬剤師に、派遣薬剤師としてのリアルな体験談を伺いました。
収入安定化と高時給を求め、短期案件に強い「ファル・メイト」を活用。
派遣のメリットとして高い給与や自由度、多様な経験を挙げる一方、店舗運営スキルの習得困難やキャリア形成の限界、人間関係の難しさをデメリットとして指摘。
有給は取得・買取実績があるものの、状況によるとのこと。
結論として、派遣薬剤師が自身に適しているかは将来のキャリアプラン次第であり、目標に合わせて慎重に判断する必要があると語っています。
この記事が、派遣薬剤師という働き方を検討する上での参考になれば幸いです。