派遣薬剤師の担当者トラブル体験談|就業直前のキャンセルから学ぶ派遣会社の選び方

派遣薬剤師の担当者トラブル体験談|就業直前のキャンセルから学ぶ派遣会社の選び方
悩める薬剤師さん

・派遣会社の担当者が合わなかったらどうしよう…
・担当者の対応が悪いとき、交代ってお願いできるの…?
・トラブルを避けるために事前にできることはあるの…?

このような悩みをお持ちですか?

本記事では、派遣薬剤師歴3年・派遣会社3社を経験したHさんにインタビューした内容をお届けします。

この記事を読めば、以下の内容が分かります。

  • 派遣会社の担当者トラブルの実態と対処法
  • 「ダメ担当者」を早期に見抜くサインと担当者交代の方法
  • 派遣会社3社(アプロ・ドットコム / M3 / アポプラス)の違い

派遣薬剤師転職で失敗したくない方は、ぜひ最後までお読みください!

目次

Hさんの経歴と派遣薬剤師を選んだ理由

Hさんは正社員・パートを経て派遣に転身した薬剤師です。

2026年3月に当サイトの「派遣薬剤師経験の買取」にご応募いただき、リモート面談でお話を伺いました。

Hさんの詳しい経歴は以下の通りです。

  • 調剤薬局で正社員として2〜3年勤務
  • パート薬剤師として約3年
  • 派遣薬剤師として約3年(現在も継続中)
  • 利用派遣会社:アプロ・ドットコム → M3 → アポプラス(+ファルメイト登録あり)

派遣薬剤師を選んだ理由は?

Q. 派遣薬剤師を選んだ理由を教えてください。

A. 正社員はフルタイム拘束で、何時に帰れるかも分からない。それがちょっと嫌だったんです。

パートか派遣かで迷ったんですけど、派遣の方が給料もいいし、ライフスタイルに合っていると思って派遣を選びました。

Q. 実際にライフスタイルは理想通りになりましたか?

A. ほぼ理想通りです。定時で帰れますし、いい感じですね。

派遣会社3社の使い分けと各社の特徴

Hさんは計4社に登録し、案件ごとに使い分けています。
各社の違いと選び方を聞きました。

全社に声をかけて一番いい案件で決めるスタイル

Q. 複数の派遣会社を使い分けている経緯を教えてください。

A. 最初は右も左も分からなくて、検索で一番上に出てきたアプロ・ドットコムに連絡して決めちゃいました。

アプロで1年くらい働いて、別の職場も見たいと思い仕事を探し始めたんですが、アプロではいい案件がありませんでした。

そこから複数の派遣会社に登録し始めました。

Q. 登録だけしている会社も含めると何社くらいですか?

A. 勤務歴があるのはアプロ・ドットコム、M3、アポプラスの3社です。ファルメイトなど登録だけの会社もあります。

次の職場を探すときには全社へ声をかけて、一番いい案件を持ってきた会社で決めるようにしています。

各社の違い(更新期間・時給・独自求人)

Q. 各社の特徴や違いはありますか?

A. 会社ごとにけっこう違いますね。更新期間の長さや時給の水準、独自案件があるかどうかなど、使ってみないと分からない差がありました。

Hさんの体験をもとに、4社の特徴を表にまとめました。

派遣会社更新期間時給の印象Hさんコメント
アプロ・ドットコム※1件のみで未確認3,000円以上が少ない1件のみ利用。参考程度
M31ヶ月が基本相場並〜やや高め案件紹介は早いが、短期更新がストレス
アポプラス3ヶ月が基本相場並〜やや高め安定感がありおすすめ。クオール系列で独自案件あり
ファルメイト※未契約のため未確認初月は高いが翌月下がるケースあり時給下落リスクを聞き契約せず
※時給の印象はHさん個人の感覚です。時期やエリアにより異なります。
中田リョウ

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【体験談】担当者トラブルで就業1週間前に契約キャンセルされた話

Hさんが経験した最大のトラブルは、就業直前の契約キャンセルでした。
当時の経緯を詳しく聞きました。

4月から動いていたのに5月半ばまで放置された

Q. 担当者トラブルについて詳しく聞かせてください。

A. 6月から次の職場が必要だったので、4月の時点から担当者に「案件が見つかったら教えてください」と声をかけていました。ところが、5月半ばまで全然連絡が来なかったんです。

有給の関係で、もう少し働けば有給が発生するタイミングだったので、他の派遣会社には声をかけずにその担当者だけを頼って待っていました。

それなのに、何度聞いても「まだいい案件がない」の一点張りでした。

5月半ばにようやく来た案件に応募し、確定しました。ところが、就業1週間前に「やっぱりなしで」と突然キャンセルされたんです。

キャンセルの原因は「後出しの薬剤師」だった

Q. キャンセル後はどうなりましたか?

A. 担当者に「どういうことですか」と問い詰めたら、「こちらも被害者なんですよ」と逆ギレされました。

そこで急いで他の派遣会社に事情を説明したところ、ある会社から「その薬局、うちから決まりましたよ」と教えてもらいました。

つまり、私の確定後に別の薬剤師がその薬局に応募し、薬局側が後からそちらを採用していたんです。先に決まっていた私が一方的に切られた形でした。

派遣会社は、こうした事態から派遣薬剤師を守る役割があるはずなんですよ。なのに守ってくれるどころか被害者アピール…。本当に腹が立ちましたね。

担当者を変えて同じ派遣会社で再契約

Q. M3自体をやめましたか?それとも担当者だけ変えましたか?

A. M3に「次回以降は担当者を変えてください」と伝え、新しい担当者の連絡先をもらいました。

ただ、その時点で残り1週間しかなく、元の担当者が「代替案を探します」と言ってくれたものの、結局1件も案件は送られてきませんでした。最終的には別の派遣会社に駆け込んで、なんとか次の職場を確保しました。

今後は担当者が変わったM3で、再び契約を検討しています。新しい担当者は返信も早く、今のところ問題なくやり取りできています。

ダメ担当者の見抜き方と担当者交代の方法

担当者とのトラブルは、早い段階で気づけるかどうかが分かれ道になります。
Hさんに「危ない担当者」を見抜くサインと、実際に交代をお願いした方法を聞きました。

返事が遅くなってきたら危険信号

Q. 「この担当者は危ないかも」と気づけるサインはありますか?

A. 一番大きいのは返信速度ですね。サイトに登録した直後は返信が早いんですけど、職場の契約が決まる頃になると、だんだんレスポンスが遅くなっていくんです。

返信が遅い担当者は、持ち物の共有や就業条件の確認も雑になりがちです。

なんでもすぐ電話してくる担当者も要注意です。文面で残さないと「言った・言わない」のトラブルになります。

実際にあった話ですが、持ち物の連絡を電話だけで済ませた担当者がいて、初日に薬局から「うちは白い運動靴指定ですけど」と言われてしまいました。そんな話は聞いていなかったので、サンダルで出勤してしまって…。

また、就業中に電話をかけてくる担当者もいました。こちらの勤務時間は確認すれば分かるはずなのに、お構いなしにかかってくるんです。結局、昼休みにまとめて折り返すしかありませんでした。

こういう対応はM3に限らず、派遣薬剤師あるあるだと思います。

担当者交代は意外とあっさり通る

Q. 担当者交代はどうやって伝えましたか?気まずくありませんでしたか?

A. 担当者本人に直接伝えました。意外と向こうも淡々と「承知しました」という感じで、よくあることのようです。

具体的には、M3に「次回は別の担当者にしてほしい」と伝えて、新しい担当者の連絡先を教えてもらいました。それ以降は、案件を探すときに新しい担当者へ直接連絡するようにしています。

Q. 服装トラブル以降、事前に確認するようにしていることはありますか?

A. あれ以来、自分から積極的に聞くようにしています。

たとえば「服装の規定はありますか?運動靴指定とか、黒いスラックスとか」というふうに、具体的な例を挙げて質問するのがコツです。担当者任せにせず、自分で確認するクセをつけておくことが大切だと感じています。

派遣薬剤師の時給交渉・有給・デメリット

続いて、派遣薬剤師のお金まわりやデメリットについても聞きました。
時給交渉・有給・人間関係の3つのテーマで紹介します。

入社前に複数社を競わせる

Q. 時給交渉はどうやっていますか?

A. 私がよく使うのは、2社から同じような条件の案件が同時に来たときの方法です。

片方の会社に「もう1社からも同じ条件で案件をもらっていて、そちらの方が時給が高い。そちらにしようと思っている」と正直に伝えたんです。

そうしたら「じゃあうちも時給を合わせます」と、相手の提示額まで上げてもらえました。これは嬉しかったですね。

契約更新時に業務範囲の拡大で交渉する

A. もう1つは、契約更新のタイミングでの交渉です。派遣会社から「更新どうですか?」と聞かれたときに、「任せられる業務が増えてきたので、時給を上げてもらえるなら更新します」と伝えるようにしています。

最初は投薬メインだったのですが、忙しい薬局だったこともあり、調剤・一包化・事務入力・在宅まで担当するようになりました。

業務範囲が広がるたびに50円ずつ上げてもらっていたのですが、時給50円でも年間で見ると約10万円の差になるので、交渉する価値は十分あると思います。

Q. 正社員の時と比べて、収入はどうですか?

A. 正社員時代と同じくらいの給料を、週4日で稼げています。ボーナスはないですけど、そのぶん定時で帰れますし有給も取れる。トータルで考えると、実質的には上がったかなと思っています。

派遣会社を変えると有給がリセットされる

Q. 派遣薬剤師の有給事情について教えてください。

A. 半年以上同じ派遣会社で働けば有給は発生します。

ただし、派遣会社を変えると有給はリセットされます。 「3ヶ月M3、3ヶ月アプロ、3ヶ月M3…」と交互に使っても、途中で途切れるため有給は発生しません。

それに、入ったばかりの薬局で有給を申請するのも、正直ちょっと気が引けますね。前の薬局で貯まった有給を新しい薬局で使う形になるので、言い出しにくいんです。

仕事探しのストレスとローカルルール

Q. 派遣として働くデメリットは何ですか?

A. 一番大きいのは、仕事探しのストレスですね。3ヶ月ごとに次の職場を探さなければならないので、なかなか見つからない時期は不安になります。

有給もデメリットの1つですが、これは先ほどお話しした通りですね。

Q. 人間関係で困ったことはありますか?

A. ベテランが多い薬局だと、その薬局独自のローカルルールを「常識」だと思っている方がいるんですよね。

「なんで知らないの?」と言われることもありますが、そこは「すいません」と言いながら少しずつ適応していくしかないかなと思っています。

これから派遣薬剤師を始める人へのアドバイス

インタビューの最後に、Hさんに「派遣を始める前の自分に伝えたいこと」を聞きました。

Q. これから始める人にアドバイスをお願いします。

A. 2つあります。

1つ目は、門前の診療科に合わせた知識をつけておくことです。たとえばメンタル系の門前ならメンタル系の薬の監査ができるレベルは必要ですし、小児科なら用量計算ができると安心です。

2つ目は、最初から複数の派遣会社に登録して比較することです。私は最初に比較せず1社だけで決めてしまい、時給が2,000円台だったんですよね。あのとき複数登録して比べていれば、もっといい条件で始められたはずだと今でも思います。

まとめ

今回は派遣薬剤師歴3年のHさんに、担当者トラブルの実体験や派遣会社の使い分け、時給交渉のコツについてお話を伺いました。

Hさんの体験から学べるポイントをまとめると、次の5つです。

  • 担当者の「返信速度」は信頼度のバロメーター。 遅くなってきたら要注意
  • 重要な連絡は必ずテキスト(LINE等)で残す。 電話だけの担当者はトラブルのもとになる
  • 担当者が合わなければ、遠慮なく交代を申し出てOK。 意外とあっさり通る
  • 派遣会社は最初から複数登録しておくのが鉄則。 時給交渉の武器にもなる
  • 有給を確保したいなら、同じ派遣会社で半年以上の継続を意識する

本記事が派遣薬剤師転職で悩んでいるあなたのお役に立てましたら幸いです。

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この記事を書いた人

薬剤師。「妻の派遣経験」×「現役への徹底取材」で、求人票には載らない現場のリアルを検証中。派遣で失敗したくないあなたへ、先輩たちの"本音"だけを届けます。

【取材数】現在7名(目標10名)
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