派遣薬剤師の基礎知識

派遣薬剤師はボーナスを貰えるのか?【転職・求人情報を参考に解説】

派遣薬剤師はボーナスを貰えるのか?【転職・求人情報を参考に解説】
中田カナタ
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派遣薬剤師でもボーナスが貰えるのか知りたいと悩んでいませんか?

転職後の収入を考える上でボーナスは大きな要素となり得るので、知っておくことは重要です。

本記事では、派遣薬剤師でもボーナスが貰えるのか、派遣薬剤師がボーナスを貰えるケース、高収入・高待遇で転職するためのコツを合わせてご紹介していますので、ぜひ参考にして下さい。

実際に転職サイトを利用して、病院薬剤師から派遣薬剤師(調剤薬局)に転職した経験を基にご紹介します。

派遣薬剤師はボーナスを貰えるのか?

結論、派遣薬剤師はボーナスを貰えないと考えるのが一般的です。
ボーナスに関する規定は派遣会社や職場ごとに異なり、ボーナスを貰える可能性もありますが、薬剤師の派遣会社でボーナスが設定されていることは稀です。

そのため、ボーナスに関しては派遣薬剤師のデメリットとして捉えられる1つ。

ただ、ボーナスは支給されませんが、派遣薬剤師は正社員やパートよりも手取りが少なくなる働き方ではありません。

派遣社員の基本給は通常のパートより高く設定されているのが一般的。
理由は、基本給にボーナスや住宅手当などに相当する金額が含まれて計算されており、別途支給されていないためです。

そのため、ボーナスは貰えませんが、時給や勤務時間で考えると、求人によっては正社員やパートより手取りが多いこともあります。

希望の勤務時間で働いて家族との時間も大切にでき、一定以上の収入がある派遣薬剤師は、ワークライフバランスを考えるとあなたにとってメリットが大きい働き方の1つではないでしょうか?

派遣薬剤師がボーナスを貰えるケースもある?

仕組み上、派遣薬剤師でもボーナスが貰えるケースも存在します。
冒頭で「派遣薬剤師はボーナスを貰えないと考えた方が良い」と曖昧に表現した理由です。

ボーナスが貰えるケースとして、下記2つが考えられます。

  • 「紹介予定派遣」で働く
  • ボーナスがある派遣会社で働く

1つ目の「紹介予定派遣」とは、一定期間派遣で働いてから正社員・パートとして採用される仕組みのことです。

派遣期間満了後に正社員・パートとして採用された際、派遣先(薬局)にボーナス制度がある場合、あなたはボーナスを貰える可能性があります。

ただ、将来的に正社員・パートで仕事することが前提のため、「派遣薬剤師」という柔軟な働き方では無くなる可能性も考えなければなりません。

2つ目の「ボーナスがある派遣会社で働く」はそのままで、派遣会社にボーナス制度がある場合、規定に則ってボーナスが支給されます。

ただ、薬剤師の派遣会社にボーナス制度があるのは稀なため、期待し過ぎない方が良いです。

中田リョウ
中田リョウ

個別事情が多いので転職エージェントへの就業規則の確認が1番!

派遣薬剤師の年収はどれくらい?

派遣薬剤師の時給は2,800円〜3,200円の間で設定されていることが多いです。
フルタイムで働いたケースで考えると、下記の通り派遣薬剤師の年収は504万円と概算できます。

時給3,000円
勤務時間7時間9〜17時勤務(1時間休憩)
日給21,000円
月収420,000円土日休みの20日勤務
年収5,040,000円12ヶ月
  • 社会保険料の控除
  • 地方と都心の時給の違い
  • 残業代
  • ドラッグストアか調剤薬局か
  • 単発派遣有無

など、年収を考える上で様々な変動要因はありますが、ぜひ転職時の条件の基準にして下さい。

薬剤師のボーナスは何ヶ月分なのか?

薬剤師のボーナスは年間約1.8ヶ月分支給されています。

厚生労働省から出されている、賃金構造基本統計調査に職種別の給与が記載されており、薬剤師の平均月収・年間賞与は下記の通りとなっています。

平均月収451,000円
年間賞与813,600円
参考:令和5年賃金構造基本統計調査より

派遣薬剤師は退職金を貰えるのか?

ボーナス同様、派遣薬剤師は退職金を貰えないと考えた方が良いです。

2020年4月1日より改正労働者派遣法が施行され、「同一労働同一賃金」が導入となり、正社員と非正規社員の業務内容や雇用形態に対する待遇差解消を目指す動きとなりました。

法改正もあり、中小企業退職金共済制度に加入する派遣会社を辞める際、派遣社員にも退職金が支払われるケースが出てきました。

しかし、ボーナス同様、派遣薬剤師の基本給は高く設定されており、薬剤師の派遣会社で退職金が設定されていることは稀です。

参考記事:派遣薬剤師でも退職金は貰えるのか?【薬剤師の平均相場も解説】

中田リョウ
中田リョウ

法改正で流れが変わるかもしれないので、エージェントに確認が必要!

派遣薬剤師転職で高待遇の転職を成功させるコツ

最後に、派遣薬剤師転職で高待遇の転職を成功させるコツをご紹介します。

結論、複数の転職サイトに登録し、あなたの希望に合った求人を探すことです。

各転職サイトには、「求人数」「対象地域」「福利厚生」「コンサルタントの質」などで得意・不得意があります。

コンサルタントの質に関しては、人と人の相性なので、同じ転職サイトを使ってもネットの口コミやイメージ通りの結果にならないこともあるでしょう。

そのため、全社の得意を自分のものに出来るよう複数の転職サイトに登録し、あなたの希望に合った求人を探すことが重要です。

加えて、あなたの希望や自己PRを明確にしておくことで、コンサルタントが理想的な求人を探してくれるため、自己分析や情報整理もコツになります。

参考記事:派遣薬剤師デビューに最適!おすすめの派遣会社5選【2025年】

まとめ

本記事では、派遣薬剤師がボーナスを貰えるかについてご紹介しました。

結論、派遣薬剤師はボーナスを貰えないと考えた方が良いです。

「紹介予定派遣」や「ボーナスがある派遣会社」で働くとボーナスを貰えることもありますが、薬剤師では期待できないことが多いです。

また、「紹介予定派遣」では将来的に正社員・パートになることが前提のため、「派遣薬剤師」という柔軟な働き方では無くなる可能性も考えなければなりません。

派遣薬剤師のボーナスについて記載しましたが、ボーナスのみならず、時給や勤務時間を含めた待遇なども考慮して派遣会社を選ぶことが重要です。

本記事が派遣薬剤師への転職を考えるあなたの参考になっていれば幸いです。

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中田リョウ
中田リョウ
30代男性/製薬会社勤務(全国転勤あり)/薬剤師/妻の派遣薬剤師への転職経験を軸に「派遣薬剤師になるための情報」を発信
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