人間関係のストレスから解放され月収100万円を得る派遣薬剤師という選択肢

人間関係のストレスから解放され月収100万円を得る派遣薬剤師という選択肢
中田カナタ
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女性
女性
  • 派遣薬剤師の働き方や収入、メリット・デメリットが気になる…。
  • 複数の派遣会社を使い分けるべきなのか?
  • 「ファル・メイト」と「ファープレミアム」を使っている人の話を聞いてみたい。

これから派遣薬剤師を目指す場合、様々なことに悩まれると思います。

本記事は、ファル・メイトと「ファーマプレミアム」を併用して月収100万円もご経験されている派遣薬剤師Pさんのインタビュー記事です。

この記事を読めば、下記を理解いただけます。

  • 派遣薬剤師として働くメリット・デメリット
  • 「ファル・メイト」と「ファーマプレミアム」の評価
  • 派遣薬剤師になる時の準備物

「派遣薬剤師の働き方に興味がある方」、「ファル・メイトとファーマプレミアムへの登録に悩まれている方」はぜひ最後までお読みください。

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派遣薬剤師のPさんに体験談を教えていただきました

2025年8月にクラウドワークスを利用し、Pさんから派遣薬剤師転職の体験談を教えていただきました。

Pさんのプロフィールと経歴は下記の通りです。

Pさん
Pさん
  • 30代の男性
  • 調剤薬局で派遣も含め合計8年の経験を持つ
  • 管理薬剤師・薬局長として2年間の経験あり
  • 派遣薬剤師として約2年間、10〜20店舗での勤務を経験
Pさんの経歴
  • 調剤薬局の正社員として勤務し、管理薬剤師や薬局長を歴任
  • 給与や人間関係を理由に、派遣薬剤師という働き方を選択
  • 現在はパートと両立しながら、単発派遣を中心に活躍中

調剤薬局での正社員・管理職の経験を経て、派遣薬剤師の道を選んだPさん。
月収100万円のお話しなど、その豊富な経験から語られる言葉は、まさにプロフェッショナルそのものでした。

派遣薬剤師について質問

まずは、派遣薬剤師という働き方そのものについてお話を伺いました。

低賃金と人間関係の悩みから派遣の道へ

Q. 派遣薬剤師という働き方を選んだ具体的な理由を教えてください。

A. 私が派遣薬剤師を選んだ背景には、主に2つの理由があります。一つは、正社員時代の給与が低いと感じていたことです。もう一つが、職場の人間関係でした。薬局という場所は、薬局長や管理薬剤師によって職場の環境が大きく左右されやすいです。私がいたところではハラスメントのようなことも結構横行していて、そういった人間関係に縛られない働き方を求めて、派遣薬剤師という道を選びました。

多様な処方経験と高収入が魅力の派遣薬剤師のメリット

Q. 派遣薬剤師として働くメリットは何だと思いますか?

A. 派遣になって本当に良かったと思う点はたくさんあります。まず、幅広い処方内容を学べることです。例えば、大学病院の門前薬局などに行く機会もあり、これまで自分が触れてこなかった抗がん剤、麻薬、重度の精神科領域の処方、透析、小児の特定疾患などを扱うことで、薬剤師としての経験値がすごく広がったと感じています。

次に、人間関係がシンプルなことも挙げられます。勤務期間が1日だけ、あるいは1週間、長くても3ヶ月などで区切られているので、職場の人間関係に深く悩まされることがほとんどありません。

そして何より、正社員より圧倒的に時給が高いことです。通常、派遣薬剤師としての時給は最低でも3,000円です。インフルエンザなどが流行る冬場になると時給5,000円くらいになることもあって、そうなると1ヶ月で100万円に達してしまうこともあります。

スキル不足はNG!急な契約終了リスクもあるデメリット

Q. 逆に、派遣薬剤師のデメリットは何でしょうか?

A. もちろん、良いことばかりではありません。派遣のシビアな面もお話ししておきます。まず、派遣は「即戦力」であることが大前提で、「できませんでした」という言い訳は一切通用しない世界です。薬歴ソフトの操作や分包機の扱い、保険知識など、多様なスキルが求められます。こうした能力がないと、派遣先からNGが出てしまうこともあります。

また、派遣会社によっては年末調整をしてくれないことがあるので、自分で確定申告をしなければいけない手間もデメリットです。

そして一番のリスクは、薬局の経営状況によって急に契約が終了する可能性がある点です。私の知り合いは、契約期間の途中に「来月から来なくていい」と突然言われてしまったそうです。

「ファルメイト」「ファーマプレミアム」など派遣会社について質問

続いては、Pさんが実際に利用されている派遣会社について、具体的なお話を伺いました。

時給比較とリスク分散のため複数社への登録が私のスタイル

Q. なぜ「ファルメイト」や「ファーマプレミアム」を選んだのですか?

A. 最初に登録したのは、知人から紹介されたファル・メイトでした。「ファーマプレミアム」は、仕事が少なくなる閑散期に備えて、複数の派遣元を持っておこうと思って登録した形です。

私の経験から申しますと、派遣会社は複数登録した方が絶対に良いです。なぜなら、同じ薬局の同じ時間の求人でも、会社によって給与が違うからです。実際に、ある求人でファルメイトが時給3,300円だったのに、ファーマプレミアムでは3,500円と、200円も差があったことがありました。この差は大きいと言えます。時給も高いこの2社だけでも、問題なく派遣薬剤師をできると思います。

スピードのファルメイトと安心感のファーマプレミアム

Q. 各社を利用して感じたメリット・デメリットは何ですか?

A. 両社にはそれぞれ特徴があります。ファル・メイトの一番のメリットは、担当者が1人つき、LINEでのやり取りなのでとにかくレスポンスが早いことです。出退勤の管理も今はLINEで完結するので、とても便利になりました。一方で、派遣先の薬局情報が抜けていることがあります。「一人薬剤師ではない薬局で勤務したい」とお願いしたのに、行ってみたら一人だった、なんてことも実際にありました。あとは、退職などを理由に担当者が結構な頻度で変わるので、私の情報がうまく引き継がれていないのでは、と感じることもあります。

対して「ファーマプレミアム」のメリットは、求職者や派遣先の薬局、求人情報の連携が会社内でしっかりしていて、安心感がある点です。ファルメイトで起きていた「行ってみたら希望条件と違う」ということはありません。デメリットは、担当者がつかないので、困ったときに相談できる安心感は薄いです。また、連絡手段が主にメールのため、レスポンスが遅いこと。出退勤の報告もいまだにFAXで手間です。

それと、給料日が祝日と重なった場合、ファルメイトは前倒しで振り込んでくれますが、ファーマプレミアムは後ろ倒しになるので、支払いの予定がある方は注意が必要です。

登録後の流れは電話とLINEが中心

Q. 登録してから働くまでの流れを教えてください。

A. 私の場合は、まず電話でこれまでの経験や一人薬剤師ができるか、扱える薬歴ソフトなどをヒアリングされました。その後、担当者が決まって、個別のLINEで求人情報が送られてくるようになります。働きたい案件があればLINEで担当者さんに連絡して、確定すれば連絡が来て、当日は直接薬局に向かう、という流れです。登録後にWEB面談などはありませんでした。働くまでの流れは、派遣会社の担当者や求職者の好みで違いがあるかもしれません。

最低5年の経験と、成功のための具体的なアドバイス

Q. これから派遣薬剤師になる方にアドバイスをください。

A. これから派遣薬剤師を目指すのであれば、いくつかお伝えしたいことがあります。まず、調剤経験は5年はあった方がいいと思います。3年目で成功している派遣薬剤師を、私は見たことがありません。スキルだけでなく、社会人としてのマナーも含めて、5年くらいで安定してくるように感じます。

そして、働き始める前にご自身で準備しておくべきものとして、会社のロゴなどが入っていない自前の白衣、調剤済印とフルネームの印鑑、そして専門書3冊が挙げられます。特に専門書は、「小児薬用量ガイド」「腎機能別薬剤投与量」「妊娠と授乳」に関するものを持っていると、いざという時に自分を守る大切な武器になります。

また、「Musubi」「Recepty」「Hi-story」といった主要な薬歴ソフトは、基本的にマスターしておく必要があります。

色々とお話ししましたが、スキルや経験以上に、私が一番大切だと思うのは「挨拶」と「コミュニケーション」です。当たり前のことですが、これができるだけで職場の雰囲気は全く違いますし、何かミスがあっても助けてもらえることがあります。結局は、社会人としての基本が一番大事だと思います。

まとめ

Pさんの体験談から、派遣薬剤師という働き方のリアルな実情が見えてきました。

幅広い処方経験によるスキルアップと高時給という大きな魅力がある一方、即戦力としての高いスキルが求められ、時には不安定さも伴うシビアな世界です。

Pさんは、各派遣会社の長所と短所を理解し、複数社を賢く使い分けることで、ご自身のキャリアを築かれていました。そして、その根底には、5年という経験年数に裏打ちされたスキルと、「挨拶」や「コミュニケーション」といった社会人としての基本を徹底する姿勢がありました。

この記事が、あなたのキャリアを考える上での一つのヒントになれば幸いです。

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最後までお読みいただきありがとうございました。本サイトでは、派遣薬剤師を目指す皆さまに向けた情報を多数掲載しております。

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中田リョウ
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薬剤師。「妻の派遣薬剤師経験」×「派遣薬剤師経験者へのインタビュー結果」をもとにリアルな情報を発信。現在のインタビュー数は6名。これから派遣薬剤師になる人のお役に立ちたいと考えています。
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