・ネットで登録すると、どんな担当者に当たるか不安
・派遣会社って、結局どこも同じに見える
・良い担当者かどうか、どう見極めればいいの
このような悩みをお持ちではありませんか。
本記事では、薬剤師2年目で正社員を辞めて派遣に転向し、地方で住居付きの案件を約7ヶ月続けているAさんにインタビューした内容をお届けします。
Aさんの結論は明快でした。派遣で失敗するかどうかは、会社ではなく担当者で決まるということです。
この記事を読めば、以下の内容が分かります。
- 派遣は「会社ガチャ」ではなく「担当者ガチャ」である理由
- 優秀な担当者に出会う方法(紹介の力と見極め方)
- 地方の派遣だからこそ時給交渉が通りやすい仕組み
- 派遣薬剤師に向いている人・向いていない人の見分け方
派遣薬剤師で失敗したくない方は、ぜひ最後までお読みください。
Aさんの経歴|2年目で正社員を辞めて派遣へ


AさんはX(旧Twitter)を通じて知り合い、リモート面談でお話を伺った派遣薬剤師です。
薬剤師2年目で正社員を辞め、現在は地方で住居付きの案件を続けています。
Aさんの経歴は以下の通りです。
- 薬剤師2年目まで正社員(全国転勤あり)
- 中小規模の薬局で管理薬剤師を経験
- 現在は地方で派遣薬剤師として約7ヶ月(住居付き・継続中)
- 利用派遣会社:ヤクジョブ(クラシス)で契約を継続中
派遣薬剤師を選んだ理由は?
Q. 正社員を辞めて派遣を選んだ理由を教えてください。
A. 薬剤師一本で食べていくことに、少し不安があったんです。将来に向けて収入の柱を増やしたくて、そのための勉強に時間を使いたいと思っていました。派遣は勤務時間をコントロールしやすいので、勉強との両立がしやすい。資格の勉強に時間を充てられる働き方がしたくて、派遣を選びました。
Q. 実際に派遣で働いてみて、どんなメリットを感じましたか。
A. 一番は、契約を延長するかどうかの主導権を自分が持てることですね。人間関係が合わないなと思ったら「次に行こう」と言える。正社員だと、自分が耐えて辞めるしかないパターンになりがちですが、派遣にはその逃げ場があります。そこは大きな強みだと感じています。



契約の延長を自分で選べる主導権こそ、派遣の一番の強みだとAさんは話します。
Q. 今はどんな条件で働いていますか。
A. 地方で、住居付きの案件です。時給は取材時点で3,800円で、土日に加えて木曜も休み。ヤクジョブ(クラシス)で紹介してもらった案件なのですが、住居付きで土日休み、しかも木曜も休みという条件はなかなかないと思います。担当者が段階的に時給を上げてくれて、今の形になりました。
派遣は「会社ガチャ」ではなく「担当者ガチャ」


同じ会社でも地域と担当者で対応は変わる
Q. 派遣薬剤師になるにあたって、一番大事なのは何だと感じましたか。
A. 会社よりも担当者です。同じ派遣会社でも、地域や担当部署によって対応がまるで違うんですよ。ある会社について「関東はレスポンスがめちゃくちゃ速い」と聞いていたのに、別の地域で同じ会社の担当に聞くと後回しにされて連絡が来ない。ひとつの評判を鵜呑みにせず、たくさんのデータを集めないと判断できないと思いました。
Q.「関東で良かった」という評判が、そのまま当てはまるとは限らないと。
A. そうです。地域が違えば担当部署も違いますから。だから、一人の声だけで「この会社はいい」と決めない方がいいです。ひとつの評判を鵜呑みにせず複数の声を集めて判断することが、担当者選びの出発点になります。
ネット応募だと「新人・手が空いた担当」に当たりやすい
Q. 紹介とネット応募では、そんなに違うものですか。
A. これはあくまで僕の感覚ですが、ネットで応募すると、新人かあまり案件を抱えていない担当に当たりやすいと思うんです。実力のある担当者は、すでに担当している薬剤師さんをたくさん抱えていますから。
Q. なぜ、つく担当者が変わるんでしょうか。
A. 紹介ではなくネット経由だと、誰を担当につけるかは派遣会社側が決められます。でも「この人にお願いしたい」と指名されれば、その担当者がつく。この違いが、後々の案件の質を左右すると感じています。
※これはAさん個人の実感であり、すべての派遣会社に当てはまるとは限りません。
優秀な担当者に出会うには|紹介と見極め方


自分で応募した担当ではうまくいかなかった
Q. Aさん自身は、どうやって今の担当者にたどり着いたんですか。
A. 最初は自分でいくつもの会社に応募して、担当に当たっていきました。でも、どの担当も対応が今ひとつ腑に落ちなくて。そんなとき、正社員時代に同じ店舗で働いていた派遣薬剤師の先輩に相談したんです。「じゃあ俺の担当を教えるよ」と紹介してもらったら、そこから一気にうまく回り始めたんですよ。
Q. 紹介された担当者は、何が違いましたか。
A. 交渉が上手いんです。おかげで案件が途切れず、コンスタントに契約できています。やっぱり、実力のある担当者につないでもらえるかどうかが大きいと感じました。
まず薬剤師とつながり、それから担当者につながる
Q. これから派遣を始める人は、どう動けばいいと思いますか。
A. いきなり派遣担当を探すよりも、先に派遣薬剤師の先輩と知り合って、担当を紹介してもらうほうがミスが少ないと思います。今は派遣切りをする会社も出てきている時代ですから、優秀な担当者をつないでもらうためにも、薬剤師どうしの交流をしておくと安心です。



先輩薬剤師から担当者を紹介してもらうのが遠回りに見えて一番の近道だとAさんは言います。
良い担当者の見極め方は「レスポンス」と「温度感」
Q. 良い担当者かどうかは、どこで見極めればいいですか。
A. 一番はレスポンスの速さですね。「今こういうことで困っています」と伝えたときに、すぐ「じゃあ電話しましょう」と動いてくれる担当者は信頼できます。逆に、返事が遅かったり後回しにされたりする担当は要注意です。
Q. 対応の速さ以外に、見るポイントはありますか。
A. こちらの温度感に合わせてくれるかどうかです。派遣の担当者は何十人、何百人と薬剤師を担当しています。そのなかで、一人ひとりの状況や悩みにちゃんと寄り添ってくれるか。結局は最初のフィーリングなので、まず連絡してみて、その反応を見るのが早いと思います。
知り合いがいなければ、まず登録してみる
Q. とはいえ、周りに派遣薬剤師の知り合いがいない人がほとんどだと思います。
A. その場合は、とりあえず登録してみて、担当者の対応を実際に見てみるのがいいです。レスポンスや温度感を見て、それも一つの判断基準にすればいい。合わないと思ったら、そこで見極めればいいだけですから。



登録した担当者が合うかどうかは、実際にやり取りしてみないと分かりません。
だからこそ、最初にどの会社を選ぶかが第一歩です。
当サイトでは、経験者への取材とアンケートをもとに登録先の候補を5社に絞って比較しています。
まずはここから選んでみてください。


地方の派遣だからこそ、時給交渉が通りやすい


「これをやるので上げてください」と交渉する
Q. 時給の交渉は、どうやって進めたんですか。
A. コツは、ただ「時給を上げてください」と言わないことです。「これをやるので上げてください」と、こちらから一手間を提案するんです。たとえば運転して配達をする、事務さんが休憩を取れるように昼の時間帯のレセコン入力を引き受ける。そういう一手間を添えると、時給を100円上げる交渉が通りやすくなります。
Q. 都市部でも、同じやり方は通用しますか。
A. そこは差があると思います。都市部は薬剤師が多くて代わりがいますから、多少の一手間では響きにくい。人手が足りない地方ほど、できることを増やす提案が時給に反映されやすいと感じています。「これをやるので上げてください」と一手間を添える交渉が地方では通りやすいという実感です。
派遣は期間が区切られているから交渉しやすい
Q. そもそも、交渉は切り出しにくくないですか。
A. そこは派遣の強みなんです。派遣は契約期間が決まっているので、更新のタイミングで「もう少し時給を」と切り出しやすい。正社員だと期間の区切りがないので、なかなか言い出せないですよね。区切りがあること自体が、交渉の武器になります。
派遣薬剤師に向いている人・向いていない人


派遣は店舗の一番手という立場ではない
Q. 7ヶ月働いてみて、派遣に向いている人・向いていない人の違いは見えましたか。
A. はっきりありました。ポイントは、派遣先のやり方に合わせられるかどうかです。派遣は、その店舗で一番手という立場ではないんです。だから、管理薬剤師さんやベテランの事務さんのやり方に合わせる必要がある。処方箋の監査の仕方も、マーカーの引き方も、一包化のやり方も、店舗ごとに違いますから。
Q. 自分のやり方を通したい人には難しいと。
A. 理不尽なことまで我慢しろとは言いません。でも、店舗のやり方を7〜8割は真似られる柔軟さがあると、長く続けやすいです。今までのやり方を少し手放してでも合わせられると、可愛がってもらえて長くいられます。
合わせる柔軟性と割り切りが鍵
Q. 派遣に必要な資質を一言でいうと何でしょう。
A. 「柔軟性」と「割り切り」の2つです。一番手ではない立場だからこそ、合わせられる器の大きさが求められる。それが割り切れないなら、派遣という働き方は向いていないと思います。店舗のやり方に合わせる柔軟性と割り切りが、派遣を長く続ける鍵になります。
これから派遣薬剤師を始める人へのアドバイス


Q. 最後に、これから派遣を目指す人へのアドバイスをお願いします。
A. 一番伝えたいのは、薬剤師はもっと強気に交渉していいということです。派遣やフリーランスは、そもそもリスクを取る働き方を選んでいるわけですよね。それなのに、担当者に遠慮して言いたいことを言えないのはもったいない。合わない担当なら、変えてもらうのが一番早いと思います。
Q. 実際に担当者を変えてうまくいった例もあるんですか。
A. 知人で、担当者の対応が良くないと感じたときに、より上の立場の担当者への変更を強く求めた人がいます。その結果、対応がしっかり改善しました。派遣は担当者と二人三脚で案件を探す働き方なので、受け身にならず自分から動ける人ほど、良い案件にたどり着けると思います。



受け身にならず自分から動ける人ほど、良い案件にたどり着けるというのが、Aさんの実感でした。
まとめ
Aさんの取材から見えてきたのは、派遣薬剤師の満足度を左右するのは会社の知名度ではなく、担当者との相性だということです。
- 派遣は「会社ガチャ」ではなく「担当者ガチャ」
- 優秀な担当者にたどり着く近道は、先輩薬剤師からの紹介
- 知り合いがいなければ、まず登録して担当者の対応を見てみる
- 地方は「一手間の提案」で時給交渉が通りやすい
- 派遣先のやり方に合わせる柔軟性と割り切りが続けるコツ
とはいえ、いきなり紹介で担当者を見つけられる人ばかりではありません。
まずは登録して、担当者の対応を実際に見てみることが、失敗しない第一歩です。
当サイトでは、経験者への取材とアンケートをもとに、おすすめの派遣会社を5社に絞って比較しています。
どの会社に登録すべきか迷っている方は、まずこちらをご覧ください。













