派遣薬剤師の基礎知識

派遣薬剤師が「投薬ばかり」なのは事実!【理由と対処法を紹介】

派遣薬剤師が「投薬ばかり」なのは事実!【理由と対処法を紹介】
中田カナタ
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女性
女性

派遣薬剤師として働きたいけれど、どんな感じだろう?「投薬ばかり」と言われているけど本当かな?調剤ができるならやりたいな。

と、悩んでいませんか?

実際、派遣薬剤師の業務は「投薬ばかり」であることは事実です。
しかし、職場選びや立ち振る舞いによっては、派遣薬剤師でも投薬以外の業務を行うことができます。

本記事では、派遣薬剤師が「投薬ばかり」になる理由、投薬以外の仕事をする方法に加えて、失敗せずに派遣薬剤師になる方法をご紹介します。

この記事を書いた人

名前 / Nakata Ryo  
中田 リョウ
実績 / Achievements
薬剤師。「妻の派遣薬剤師経験」×「派遣薬剤師経験者へのインタビュー」をもとにリアルな情報を発信。現在のインタビュー数は5名。

派遣薬剤師の仕事は「投薬ばかり」は事実

派遣薬剤師の仕事は「投薬ばかり」であることは事実です。
人材不足の調剤薬局や病院、ドラッグストアなどが、即戦力としての「投薬業務」を最優先に求めるためです。

これは、

  • 調剤業務の効率性を重視するために役割分担している
  • 短期間の雇用契約であるため十分に教育しづらい
  • 「投薬ばかり」にすることでミスが起こりにくいから

といった背景があるからです。

正社員として調剤や在庫管理など、幅広い業務をこなしてきた薬剤師であっても、派遣薬剤師として採用される場合は投薬に専念する形で配置されるでしょう。

これから派遣薬剤師を目指すのであれば、まずは「投薬ばかり」になる可能性があることを理解しておく必要があります。

中田リョウ
中田リョウ

「投薬ばかり」が良い! サッと働いて帰りたい人にはメリットですね。

派遣薬剤師の仕事が「投薬ばかり」になる理由

続いて、派遣薬剤師の仕事が「投薬ばかり」になりやすい具体的な理由を解説します。

調剤業務の効率性を重視するために役割分担している

派遣先では、正社員が調剤業務を行い、派遣薬剤師が患者さんへの服薬指導(投薬)を担当する形で分業化を図るケースが多くあります。

特に繁忙期や人手不足の時は、派遣薬剤師が投薬に特化して患者対応を行うことで、店舗を効率よく回そうという意図があるのです。

また、派遣薬剤師がどれだけ優秀な方でも、すぐに薬剤の配置場所やその薬局特有の調剤ルールを把握するのは難しいため、結果的に投薬ばかりを任せられる状況になりがちです。

短期間の雇用契約であるため教育しづらい

派遣薬剤師は契約期間が数か月から半年など、比較的短期間であることが多く、現場の薬局や病院としては、十分な教育時間やコストをかけにくいのが実情です。

短期間で契約が終わる可能性があるため、その薬局特有の調剤ルールや在宅業務への同行など、新しい業務を一から教えにくい環境があるのです。

「投薬ばかり」ではミスが起こりにくいから

患者さんへの服薬指導は専門知識が必要とはいえ、経験豊富な薬剤師なら比較的早く対応しやすい業務です。

調剤の手順や薬歴管理などと比べると、システムや職場ルールに習熟していなくても行いやすいと考えられています。

その結果、派遣薬剤師を「投薬ばかり」にすることでミスを回避し、クレームやトラブルを減らそうとする考え方が生まれます。

派遣薬剤師でも投薬以外の仕事をする方法

続いて、派遣薬剤師でも投薬以外の仕事をするために意識したいポイントをご紹介します。

投薬以外の業務が多い職場を選ぶ

投薬以外にも調剤や在宅訪問を行いたい場合、最初の求人選びがとても重要です。
大手の派遣会社や転職エージェントに登録し、希望する業務範囲をはっきり伝えましょう。

たとえば「調剤業務も含めて幅広い経験を積みたい」という条件を出しておけば、調剤業務にもしっかり携われる派遣先を紹介してもらえる可能性が高まります。

実際、ファルマスタッフの公開求人を見ても、「一人薬剤師」というキーワードが出てくる求人があり、すべての業務に従事できるチャンスもあります。

引用:ファルマスタッフ公式HPより

長期間同じ職場で働く

3か月や6か月といった短期間ではなく、より長期の契約が可能な派遣先を選ぶと、投薬以外の業務も任されやすくなります。

長期的に働くほど、派遣先のルールやシステムを習得でき、職場環境への理解も深まるため、自然と調剤や監査などの追加業務も依頼されやすくなるでしょう。

勤務時間や頻度を増やす

週に1~2回だけの単発派遣の場合、どうしても「投薬ばかり」になりがちです。

フルタイムに近い形や週4~5日勤務で派遣契約を結ぶと、職場全体の流れに溶け込みやすいので、投薬だけでなく調剤や在庫管理にも関われる可能性が高まります。

派遣先との信頼関係を築く

派遣薬剤師として働き始めたら、上司や同僚とのコミュニケーションを密に取り、積極的にスキルや希望をアピールすることが大切です。

職場の力になりたい」という姿勢を示すことで信頼を得やすくなり、その信頼関係が投薬以外の業務を任される際の後押しになります。

派遣薬剤師のメリット・デメリット

ここからは、派遣薬剤師として働くことのメリットとデメリットを見ていきましょう。

派遣薬剤師のメリット

派遣薬剤師のメリットは以下のとおりです。

  • 柔軟な働き方が可能
  • 高時給である
  • 人間関係が希薄でも問題ない場合が多い

まず、柔軟な働き方という点では、「単発派遣で働きたいときだけ働く」「残業がないため定時で帰宅して子どものお迎えに行く」など、ライフスタイルに合わせた就業形態が選べます。

また、家族の転勤などで引っ越しの可能性がある場合でも、同じ派遣会社から別地域の求人を紹介してもらえることが多く、仕事を続けやすいのは大きな利点です。

さらに、派遣薬剤師は高時給の求人が多く、正社員時代と同等、もしくはそれ以上の収入を得られるケースもあります。

人間関係も、正社員ほど固定されないため、雰囲気が合わなければ契約期間の終了を機に異動できる点もメリットといえるでしょう。

派遣薬剤師のデメリット

一方で、派遣薬剤師のデメリットは以下のとおりです。

  • 雇用が不安定である
  • 即戦力を求められる
  • 初めての職場に対するストレスがある

雇用が不安定というのは、更新してもらえなければ、すぐに別の職場を探さなければならないことを意味します。

また、繁忙期(1月〜5月)と閑散期(6月〜10月)では求人数が大きく変わるため、タイミング次第では仕事を見つけにくくなることもあります。

さらに、初めての職場で即戦力として期待されるため、慣れるまではストレスを感じやすいです。

派遣薬剤師経験者によれば、派遣社員に否定的な雰囲気を持つ職場に当たる場合もあり、短期間であっても人間関係でストレスを感じる可能性があります。

失敗せずに派遣薬剤師になる方法

続いては、派遣薬剤師として働くうえで失敗を避けるための方法をご紹介します。

自分の希望条件を明確にする

まず、自分が何を優先し、どのような条件を求めているのかを明確にすることが不可欠です。
たとえば、「時給を重視する」「子育てしやすい環境を最優先にする」といった軸をはっきり定めたうえで派遣会社に伝えましょう。

自分の希望が明確でないまま求人を紹介されると、後で「思っていたのと違う」というギャップが生じ、満足度の低い転職になりかねません。

適切な派遣会社に登録する

派遣薬剤師として働くなら、派遣会社の選択が重要なカギを握ります。

例えば、ご家庭の都合で全国転勤がある場合には、全国規模で求人を取り扱っている大手エージェントを選ぶと安心です。担当者とこまめに連絡を取り、派遣先の雰囲気や業務内容を事前にしっかり確認しておくことも大切です。

薬剤師の派遣会社は複数あり、それぞれ得意分野やサポート体制が異なります。下記記事も参考にしてみてください。

参考記事:派遣薬剤師デビューに最適!おすすめの派遣会社5選【2025年】

自己研鑽を怠らない

「投薬ばかり」とはいえ、常に調剤や新薬の知識をアップデートしておくことは欠かせません。
スキルアップに努めることで契約更新やキャリアアップの際に高く評価されやすくなり、派遣薬剤師特有の不安定さや心理的ストレスを補うことが可能です。

派遣薬剤師に関するよくある質問

最後に、派遣薬剤師に関してよく寄せられる質問をご紹介します。

派遣薬剤師の仕事はきついですか?

職場や季節、患者数などによって忙しさは変わるため、一概には言えません。
ただし、「投薬ばかり」に専念するのであれば、繁忙時は患者対応が連続して大変と感じることもあるでしょう。

一方で、コミュニケーション力を活かせる場面が多いため、やりがいを感じやすいという声もあります。

参考記事:派遣薬剤師の仕事はキツイのか?【実態と対処法を徹底解説】

派遣薬剤師の時給は?

地域や派遣先によっても異なりますが、パート薬剤師よりも高めに設定されることが一般的です。
都市部であれば、時給2,500円~3,500円程度の求人もあります。

ただし、時給が高い分、福利厚生や長期的な安定という面では正社員に劣る場合がある点に留意が必要です。

未経験でも派遣薬剤師になれますか?

調剤薬局やドラッグストアでの実務経験が少なくても、派遣会社によっては「未経験OK」の求人を扱っていることがあります。

とはいえ、現場では即戦力を求められるため、調剤経験がないと苦労することも多いでしょう。
事前に「未経験者にも教育・サポートをしてくれる企業か」をしっかり確認することが重要です。

参考記事:未経験から派遣薬剤師になることは可能?【失敗しないコツも紹介】

まとめ

派遣薬剤師は「投薬ばかり」になりやすい傾向があります。
短期間の雇用契約で十分な教育を受けにくいことや、薬局現場が即戦力として服薬指導を最優先していることなどが主な理由です。

一方で、高時給や柔軟な働き方が可能、人間関係のしがらみが少ないなど、派遣ならではのメリットも大きいのは事実です。

ただし、「調剤や在宅訪問にも携わりたい」「幅広い経験を積みたい」と考える場合は、求人選びや働き方に工夫が必要です。
たとえば、長期契約の求人を選んだり、勤務日数を増やしたりするほか、派遣先のルールを積極的に学ぶ姿勢を示すなど、投薬以外の業務を任せてもらえるよう信頼を築くことが大切になります。

派遣薬剤師として満足のいく働き方を実現するには、まず自分の希望条件を明確にし、それを叶えられそうな派遣会社や求人をしっかり比較検討することが不可欠です。

即戦力が求められるからこそ、日々の知識習得やコミュニケーション力の向上を怠らず、現場での信頼を積み重ねていくことが、キャリアアップへの近道にもなるでしょう。

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薬剤師。「妻の派遣薬剤師経験」×「派遣薬剤師経験者へのインタビュー結果」をもとにリアルな情報を発信。現在のインタビュー数は5名。これから派遣薬剤師になる人のお役に立ちたいと考えています。
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