派遣薬剤師の実態調査2026|経験者22名アンケートと8名取材データ

派遣薬剤師の実態調査2026|経験者22名アンケートと8名取材データ

派遣薬剤師Naviは、派遣薬剤師の働き方の実態を明らかにするため、派遣経験のある薬剤師への22名アンケートと8名の面談取材を独自に実施しました。

本ページはその結果をまとめた調査レポートです。

経験者が最もおすすめする派遣会社、実際の登録・利用状況、現場で感じた本音までを、集計の定義とあわせてすべて公開します。

本ページのデータ・グラフは、出典として本ページへのリンクを設置いただくことを条件に、引用・転載自由です(詳細は本文末尾「引用・転載について」をご覧ください)。

この記事を書いた人

薬剤師。妻が時給2,700円の派遣薬剤師として勤務した経験と、派遣経験者への独自取材から、求人票には載らない現場のリアルを発信中。派遣で失敗したくないあなたへ、先輩たちの”本音”だけを届けます。

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【取材数】これまでに30名(リモート面談8名+アンケート22名)
体験談を4,000円で買取中!(詳細はこちら)

中田リョウ
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目次

調査の概要

本レポートは、性質の異なる3つの独自調査で構成しています。

いずれも回答・取材対象は「派遣薬剤師として実際に働いた経験のある薬剤師」に限定しています。

調査1|おすすめの派遣会社アンケート

クラウドソーシング(クラウドワークス)で薬剤師限定のアンケートを実施し、24名から回答を得ました。

このうち「派遣薬剤師の経験がある」と回答した19名を有効回答として集計しています(実施時期:2025年4月〜5月)。

設問は「あなたがオススメする薬剤師の派遣会社を1社」と、その理由の自由記述です。

調査2|派遣薬剤師の実態調査アンケート

2026年7月に同じくクラウドワークスで実施した選択式+体験談形式のアンケートです。

承認された32件の回答を、回答者の受注実績まで遡って1件ずつ精査し、薬剤師本人性が裏付けられた3名のみを有効回答として採録しました。

回答の量より、データの確からしさを優先しています。

調査3|派遣経験者へのリモート面談取材

2025年1月から2026年3月にかけて、派遣薬剤師の経験者8名にリモート面談で直接取材しました。

各回の取材内容は、本人確認のうえ体験談記事として公開しています。

集計の定義について

本レポートでは、アンケートと面談取材を数え方の定義が異なるため合算せず、定義ごとに分けて集計しています。

  • アンケート(22名)=「最もおすすめする1社」を選ぶ形式。1人が1社だけに計上される「支持」の集計です。
  • 面談取材(8名)=「登録・利用したことのある会社」を数える形式。1人が複数社に計上される「のべ」の集計です(登録のみで就業に至らなかったケースも含みます)。

定義の異なる数字を足すと実態より大きく見えてしまうため、当サイトではこの2つを合算した数値は一切使用していません。

なお、両アンケートともクラウドソーシングやSNS経由で実施し、回答者には謝礼をお支払いしています。

経験者が最もおすすめする派遣会社

派遣経験のある薬剤師22名が最もおすすめする派遣会社のアンケート結果グラフ。ファルマスタッフ9名、ファル・メイト5名、ヤクジョブ3名、5社以外の会社5名

アンケート回答者22名(調査1の19名+調査2の3名・いずれも1人1社回答)の集計では、ファルマスタッフが9名で最多でした。

次いでファル・メイトが5名、ヤクジョブが3名です。

当サイトが推奨する5社以外の会社(アプロ・ドットコム、エムスリーキャリアなど)を挙げた回答も5名おり、その内訳も隠さず公開します。

派遣会社おすすめに選んだ人数
ファルマスタッフ9名
ファル・メイト5名
ヤクジョブ3名
ファーマプレミアム0名
お仕事ラボ0名
5社以外の会社5名
回答者22名・1人1社/派遣薬剤師Navi調べ(回収完了:2026年7月)。5社以外の内訳=アプロ・ドットコム2名・エムスリーキャリア2名・アポプラス1名

また、ファルマスタッフとファル・メイトのいずれかを選んだ回答は合計14名で、回答者22名中63.6%にのぼりました。

経験者の支持がこの2社に集まりやすい傾向がうかがえます。

なお、当サイトの派遣会社の推奨順位は、このアンケートの支持数ではなく、拠点数・公的認定・情報開示など検証可能な事実にもとづいて決めています。

支持数が多いことと、初めて登録する1社として最適であることは、必ずしも一致しないためです。

面談取材した経験者8名の登録・利用状況

リモート面談取材した派遣経験者8名の派遣会社への登録・利用経験ののべ人数グラフ。ファル・メイト5名、ファーマプレミアム3名、ファルマスタッフ2名、ヤクジョブ2名

面談取材した8名の「登録・利用経験」をのべ人数で集計すると、ファル・メイトが5名でトップでした。

アンケートの支持集計(トップはファルマスタッフ)と順位が入れ替わる点は、この2つが別の質問に対する答えだからです。

「1社だけ選ぶならどこか」と「実際にどこに登録したことがあるか」は異なる行動を測っており、当サイトはこの違いをそのまま公開しています。

派遣会社登録・利用経験(のべ)
ファル・メイト5名
ファーマプレミアム3名
ファルマスタッフ2名
ヤクジョブ2名
お仕事ラボ0名
面談取材8名・1人が複数社に登録した場合は各社に計上/登録のみ(就業なし)も含む

回答者の属性

アンケート回答者の年代分布グラフ。20代4名、30代14名、40代3名

アンケート回答者22名の内訳は、女性15名・男性7名。年代は30代が14名と最も多く、20代4名、40代3名と続きます(1名は年齢未記入)。

子育てや転居などライフイベントと働き方を両立させたい年代が、派遣という選択肢の中心層であることがうかがえます。

アンケートに寄せられた経験者の声

自由記述で寄せられた声の一部を、原文のまま(誤字を含む)紹介します。

待遇や時給に関する記述は、いずれも回答時点のものであり、現在は変わっている可能性があります。

おすすめの理由として寄せられた声

ファルマスタッフをおすすめする回答者の声

32歳/女性

しっかり面談をした上で、適した職場を探してくれたから。働いている間も連絡をくれてしっかりフォローしてもらったため、働きやすいと感じた。

33歳/女性

基本的にラインでやり取りするのでそれが一番よかった。ほかの派遣会社は電話がすごくかかってきたりしていた。希望条件を伝えたら、その日中に条件にあった求人情報を提示してくださった。

ファル・メイトをおすすめする回答者の声

30歳/女性

随時LINEで募集の情報が送られてくるので自分のスケジュールに合わせて随時入ることができるので調整がコントロールしやすい。

ヤクジョブをおすすめする回答者の声

35歳/女性

派遣の求人専用のサイトがあるので自分から求人情報を取りに行けるのがいい。求人会社によっては非公開のものもあったりするのでその度に問い合わせするのが面倒くさい。

5社以外(エムスリーキャリア)をおすすめする回答者の声

35歳/女性

複数登録した中で、1番誠実で紳士的に動いてくれて、私の土曜日だけ働きたいというニーズに応えて探してくれて、実際に決まるまで2週間くらいだった点が満足

働く中で困ったこととして寄せられた声

良い声だけでなく、現場で困った経験も寄せられています。

いずれも特定の派遣会社ではなく、派遣先の現場体制に関する声です。

33歳/女性

注意が必要な患者様とはしらず、通常通りの対応をしたがその後ややトラブルがあった。そういう患者様の場合は事前にしっておきたかった、または派遣ではなく常勤でいるものが対応していた方がよかったのではないかと思った。

35歳/女性

午前までの勤務の際に薬歴が全て書ききれないまま終業時間が迫っていた。残業はしない方が良いとされていため焦っていた。最終的には現場の薬剤師から「こちらで書くから薬歴の未記入が残ったものは放置していい」と言われ後味が悪かった。薬歴を書く体制が出来れていれば安心して仕事できていたと感じた。

派遣は「その日から即戦力」を求められる働き方だからこそ、事前の情報共有や記録の体制が整っているかどうかが、働きやすさを大きく左右することがわかります。

おすすめ理由を分類してわかったこと

派遣経験者22名が派遣会社をおすすめする理由の分類グラフ。担当者の対応・サポート12件、求人の数・種類10件、連絡のしやすさ・スピード8件、時給・待遇4件、福利厚生・制度・システム4件、大手の安心感・実績3件

自由記述22件を要素ごとに分類したところ(1件の回答が複数の要素に触れている場合は、それぞれの分類に計上)、最も多く挙がったのは「担当者の対応・サポート」で12件

回答者の半数以上が担当者について言及した計算です。

一方、派遣の代名詞のように語られる「時給・待遇」への言及は4件にとどまりました。

派遣会社を選んだ決め手として経験者が語るのは、時給よりも圧倒的に「人」——これは、これから派遣会社を選ぶ薬剤師にとって示唆のあるデータだと考えています。

派遣法にもとづく5社の情報開示状況

アンケート・取材とあわせて、各社が労働者派遣法(第23条第5項等)にもとづいて行っている情報提供(マージン率等の開示)の状況を横断調査しました。

開示の方法はウェブ掲載に限られていないため、以下は「公式サイト上で確認できるか」を当サイトが実際にアクセスして調べた結果です。

5社の開示状況を1つの表に並べた調査は、当サイトが確認した範囲では他にありません。

派遣会社公式サイト上の開示データの単位薬剤師の実態として読めるか
ファル・メイト現在確認できず(※)会社全体=薬剤師職種のみ(2026年5月記録)2026年5月時点は読めた(※)
ファルマスタッフあり(12支店別)支店別・他事業と混在読めない
ヤクジョブあり(拠点別PDF)拠点別・他事業と混在読めない
ファーマプレミアムなし厚労省一覧のみ・全事業平均読めない
お仕事ラボあり東京1拠点・薬剤師と一般事務ほぼ読める
【参考】アプロ・ドットコム(推奨5社外)あり(東京・大阪別)オフィス別・薬剤師専門ほぼ読める
各社公式サイトを実際に確認して作成(確認日:2026年8月10日)。※ファル・メイトは2026年5月の当サイト調査時点では、公式PDFで薬剤師職種のみのデータ(派遣薬剤師2,327名・派遣先2,626事業所・賃金28,793円/日=8時間換算で時給約3,600円)を開示(現在は閲覧不可)。サイトリニューアル後の現サイトでは掲載場所を確認できていません

2026年8月10日時点で、公式サイト上の開示を確認できたのは5社中3社でした。

そのうち、薬剤師以外の派遣事業と数値が混在せず、職種をほぼ特定してデータを読めるのはお仕事ラボの1社のみです。

お仕事ラボ(運営:株式会社AXIS)の開示によれば、派遣労働者数41名・派遣先94事業所・マージン率30.5%(対象期間2025年4月〜2026年3月・協定対象は薬剤師と一般事務・2026年8月10日確認)でした。

なお、ファル・メイトは以前、5社で唯一「薬剤師職種のみ」の数値を公開しており、当サイトはこの透明性を高く評価してきました。

2026年5月時点の当サイトの調査記録では、派遣薬剤師2,327名・派遣先2,626事業所・賃金28,793円/日(8時間換算で時給約3,600円)が薬剤師職種のみのデータとして公式PDFに開示されていました(当サイト2026年5月確認・現在は閲覧不可)。

サイトリニューアル後の現サイトでは掲載場所が確認できていないため、再掲載が待たれるところです。

開示はウェブ以外の適切な方法でも行えるため、「開示をやめた」と断定できない点は申し添えます。

各社のマージン率については、データの単位(拠点別か会社全体か、薬剤師単体か混在か、集計年度)が社ごとに異なるため、横並びの数値比較は実態を誤らせると判断し、本レポートでは比較を行いません。

厚生労働省も、マージンには社会保険料や教育訓練費などが含まれるため「マージン率は低いほどよいというわけではなく、その他の情報と組み合わせて総合的に評価することが重要」との見解を示しています(出典:厚生労働省「派遣会社のマージン率等について」)。

数値を確認したい方は各社の公式開示ページをご覧ください。

また、本調査のアンケートで名前が挙がった推奨5社以外の会社として、アプロ・ドットコム(薬剤師の派遣・転職を専門とする会社)も確認したところ、東京・大阪のオフィス別に派遣労働者数からマージン率までを開示していました(表内・参考)。

開示への姿勢は、推奨5社の内外を問わず会社ごとに差がある——これも本調査でわかった実態のひとつです。

各社の開示状況は年度ごとに変わります。

当サイトはこの開示状況を定点で確認し、本ページを継続的に更新していきます。

本調査データの引用・転載について

本ページに掲載した集計結果・グラフ画像・表は、出典として本ページへのリンクを設置いただくことを条件に、引用・転載自由です。

事前連絡は不要です。メディア・ブログ・SNS・研究資料など、媒体は問いません。

引用時のクレジットは、次の形式を推奨します。

引用時のクレジット(コピーして貼り付けると、リンク付きで挿入されます)

出典:派遣薬剤師Navi「実態調査2026」

短い形式の場合は「派遣薬剤師Navi調べ(n=22/2026年7月)」もご利用いただけます。

グラフの元データや集計方法についてのご質問は、お問い合わせフォームからご連絡ください。

更新履歴:2026年8月 初版公開(開示状況の確認日:2026年8月10日)

考察|アンケートと取材で順位が入れ替わる理由

アンケートの支持トップはファルマスタッフ、取材の登録経験トップはファル・メイト。

この入れ替わりを、運営者は次のように解釈しています。

測っているものが「評価」と「行動」で違う

「最もおすすめする1社」は、その会社への満足度の総合評価を測る質問です。

一方「登録・利用したことのある会社」は、実際に取った行動の履歴を数えるものです。

登録したことと、その会社を人に薦めたいことは別物で、登録だけして就業に至らなかったケースものべには含まれます。

測っているものが違う以上、順位が一致する必然はそもそもありません。

回答者の「働き方の層」が違う可能性

面談取材した8名には、単発派遣や高時給案件を積極的に使い分ける薬剤師が複数含まれます。

単発中心の働き方では、案件を取りこぼさないために複数社へ併用登録するのが半ば前提になるため、のべ集計では単発案件に強い会社が構造的に伸びます。

ファーマプレミアムの取材のべ3名・アンケート支持0名という対照的な結果は、この層の違いを象徴していると考えられます。

選ばれる理由の質が違う

自由記述を読み比べると、ファルマスタッフを推す理由は「しっかりした面談」「就業中のフォロー」「大手の安心感」といったサポートと安心に集中します。

対してファル・メイトを推す理由は「LINEで随時案件が届く」「スケジュール調整がしやすい」といったスピードと実利に寄っています。

理由の分類でも、時給・待遇への言及(4件)より担当者・連絡への言及(のべ20件)がはるかに多く、この傾向を裏付けています。

「初めての1社」を問われたとき、人は自分が助けられたサポートの手厚さで答えやすく、一方で派遣を使い込む人の行動履歴には、実利で選んだ併用先が積み上がる——2つの集計は、同じ経験者の別の側面を映していると言えます。

つまり本調査の結果は、「安心して始められる会社」と「使い込む人が実際に併用する会社」が別軸で存在することを示しています。

どちらか一方が正しいのではなく、自分の働き方がどちらの層に近いかで、参考にすべきデータが変わります。

まとめ

本調査の結果を整理すると、次の3点にまとまります。

  • アンケート回答者22名の「最もおすすめする1社」はファルマスタッフが9名で最多。ファルマスタッフとファル・メイトの2社で回答の63.6%を占めた。
  • 面談取材した8名の登録・利用経験(のべ)はファル・メイトが5名でトップ。「選ぶ1社」と「登録したことのある会社」では順位が入れ替わる。
  • おすすめ理由の分類では「担当者の対応・サポート」への言及が12件で最多。「時給・待遇」の4件を大きく上回り、経験者が語る決め手は時給よりも人だった。
  • 派遣法にもとづく情報開示を公式サイト上で確認できたのは5社中3社(2026年8月10日時点)。職種をほぼ特定してデータを読めるのはお仕事ラボのみで、開示の単位は社ごとに異なり単純な数値比較はできない。

どの派遣会社が合うかは、時給・エリア・サポートの好みによって一人ひとり異なります。本調査のデータと経験者の声を踏まえた5社の詳しい比較は、以下の記事で解説しています。

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この記事を書いた人

薬剤師。妻が時給2,700円の派遣薬剤師として勤務した経験と、派遣経験者への独自取材から、求人票には載らない現場のリアルを発信中。派遣で失敗したくないあなたへ、先輩たちの"本音"だけを届けます。

【取材数】これまでに30名(リモート面談8名+アンケート22名)
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