派遣薬剤師が投薬ばかりなのは9割事実!現場取材で見えた理由と回避術

派遣薬剤師として働きたいけれど、どんな感じだろう?「投薬ばかり」と言われているけど本当かな?調剤ができるならやりたいな。
と、悩んでいませんか?
実際、派遣薬剤師の業務は「投薬ばかり」であることは9割事実です。
しかし、職場選びや立ち振る舞いによっては、派遣薬剤師でも投薬以外の業務を行うことができます。
本記事では、派遣薬剤師が「投薬ばかり」になる理由、投薬以外の仕事をする方法に加えて、失敗せずに派遣薬剤師になる方法をご紹介します。
この記事を書いた人

名前 / Nakata Ryo
中田 リョウ
実績 / Achievements
薬剤師。「妻の派遣経験」×「現役への徹底取材」で、求人票には載らない現場のリアルを検証中。派遣で失敗したくないあなたへ、先輩たちの”本音”だけを届けます。
【取材数】
現在7名(目標10名)
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派遣薬剤師の仕事が投薬ばかりになる3つの理由

派遣薬剤師が「投薬ばかり」になる背景には店舗側の切実な事情があります。
経営的な理由とリスク管理の観点から現場の本音を3つ解説します。
高時給に見合う即戦力を求めているため
派遣薬剤師の時給は3,000円〜4,000円と高額です。
店舗側は高いコストを払う以上、即戦力としての成果を求めます。
薬局において最も「数」をこなしてほしい業務は、患者対応である服薬指導です。
教育コストがかかる調剤業務よりも、今すぐ戦力になる投薬を任せるのは経営判断として当然でしょう。
派遣は即戦力が大前提で「できませんでした」という言い訳は通用しません。高い時給を貰う分、シビアな成果が求められます。
短期契約者に独自のルールを教える時間がないため
調剤室のルールは店舗ごとに大きく異なります。
薬品の配置場所や予製剤の作り方、分包機の操作など覚えることは山積みです。
数ヶ月で契約が終了する可能性がある派遣薬剤師に対し、イチから教育する時間は現場にはありません。
結果、どの薬局でも手順が共通している「投薬」が派遣薬剤師のメイン業務になります。
調剤過誤のリスクを回避したいため
調剤や監査は、ミスが患者の健康被害に直結する業務です。
責任の所在を明確にするため、最終確認である「監査」は管理薬剤師や正社員が行うのが一般的です。
不慣れな派遣薬剤師にリスクの高い業務を任せたくないのが、現場の偽らざる本音と言えます。
投薬以外の業務はどこまで任される?実態を解説


実際にはどこまで業務を任されるのか気になるところです。
取材データをもとに派遣薬剤師の具体的な業務範囲を表にまとめました。
| 業務内容 | 派遣が任される可能性 | 理由・実態 |
|---|---|---|
| 投薬 | ◎ (ほぼ必須) | 即戦力が求められるメイン業務 |
| 薬歴記入 | ◎ (ほぼ必須) | 投薬とセットで行う |
| ピッキング | △ (状況による) | 慣れてくれば任されることが多い |
| 疑義照会 | △ (発見時のみ) | 投薬中に気付けば行う |
| 監査 | × (ほぼ無し) | 基本的に正社員が行う |
| 在庫管理 | × (無し) | 発注業務などは社員の管轄 |
調剤(ピッキング)までは任される可能性がありますが、監査より先の業務はハードルが高いと認識してください。
派遣の業務は監査や投薬が中心です。マネジメントや在庫管理といった経営に必要なスキルは身につきにくいのが正直なところ。
よくある「一人薬剤師や在宅なら解決」という説には注意


「投薬以外なら一人薬剤師や在宅」という説はよく耳にします。
しかし安易に選ぶとミスマッチの可能性があるため、その実態と注意点を解説します。
一人薬剤師は「契約内容」と「覚悟」の確認が必須
一人薬剤師の店舗では調剤から監査まで全ての業務を一人で完結させます。
「自分のペースで仕事ができる」「対応力が鍛えられる」というポジティブな面がある一方で、全責任を負うプレッシャーは相当なものです。
また派遣特有のトラブルとして「希望条件との相違」には注意が必要です。
「一人薬剤師ではない」とお願いしたのに、行ってみたら一人だったことがありました。派遣会社によっては情報の連携が甘いこともあるので注意が必要です。
自分にとってプラスになる環境かどうか、派遣会社からの事前情報を鵜呑みにせず慎重な確認が必要です。
職場環境は行ってみないとわからない「運」がある
在宅専門店や小規模薬局は閉鎖的な環境になりがちです。
また整理整頓がされていない店舗や人間関係が複雑な店舗に当たるリスクもあります。
「投薬以外の仕事ができる」というメリットだけで選ぶと、労働環境の悪さに後悔する可能性があります。
物が散乱しているゴミ屋敷のような店舗に当たったこともあります。環境ばかりは行ってみないと分からない「運」の要素が大きいです。
リスクを負わずに投薬以外の仕事をする3つの方法


過度な負担を負わずに投薬以外の業務を獲得する方法を紹介します。
現場での立ち回りや交渉次第で業務の幅を広げる3つのコツを解説します
契約前の面談で「調剤もしたい」と伝える
最も確実な方法は契約前の条件交渉です。
派遣会社の担当者を通じて「調剤業務にも携わりたい」という意思を店舗側に伝えておきましょう。
交渉力のある派遣会社であれば、時給アップや業務内容の調整を代行してくれます。
自分一人で悩まずプロである担当者を頼ることが重要です。
「担当者を通して時給交渉をお願いしたら数百円アップしました。言いにくいことを代行してくれるのが派遣会社のメリットです。
交渉が成功するかどうかは、担当者がどれだけ親身になってくれるかで決まります。
まずは各社の特徴やサポート体制を比較して、味方になってくれそうな会社を探してみてください。
派遣未経験の薬剤師に「おすすめの派遣会社」は下記記事で紹介しているので、あわせてご覧ください。



同じ店舗で3ヶ月以上の長期契約を結ぶ
店舗側が調剤を任せない最大の理由は「信頼と慣れ」の問題です。
3ヶ月以上の長期契約を結び人間関係ができあがれば、自然とピッキングや予製などの業務を頼まれるようになります。
まずは投薬で信頼を勝ち取り徐々に業務範囲を広げるのが賢い戦略です。
勤務中に「積極性」を見せる
取材の中でベテラン派遣薬剤師が口を揃えて重要だと語ったのが「積極的な姿勢」です。
手が空いた時間に指示を待つのではなく、自分からコミュニケーションを取ることで店舗側の印象は劇的に変わります。
信頼関係が生まれれば「調剤もお願いしていいですか?」と頼まれるチャンスは確実に増えます。
どんなに暇な時でも「お手伝いすることはありますか」と聞く姿勢が大切です。真面目な態度は評価され、次の仕事のオファーにも繋がります。
そもそも「投薬ばかり」は悪いことではない


「投薬ばかり」の環境は決してデメリットだけではありません。
視点を変えれば派遣ならではの大きなメリットにもなり得るため、その理由を解説します。
精神的なプレッシャーが圧倒的に少ない
最大のメリットは「責任の重さ」からの解放です。
重大な責任を伴う「監査」や「管理業務」は基本的に正社員が行います。
「家に仕事を持ち込まない」「責任に押しつぶされない」という気楽さは派遣ならではの特権と言えます。
フリーランスと比べて責任が自分一人にのしかかってこないのが良いですね。トラブル時は派遣会社が間に入ってくれる安心感があります。
正社員以上に「対人力」が磨かれる
「投薬ばかり」ということはそれだけ多くの患者と接するということです。
様々な科目の処方箋や多様な患者層への服薬指導を繰り返すことで、対人スキルは短期間で劇的に向上します。
この「コミュニケーション能力」は将来どのような職場に行っても通用する最強の武器になります。
「仕事は稼ぐ手段」と割り切ればコスパ最強
業務内容は単調かもしれませんが時給は正社員よりも高額です。
「仕事はあくまで稼ぐ手段」と割り切れる人にとってこれほど効率の良い働き方はありません。
複雑な人間関係や重い責任を負わずに高収入を得て、プライベートや副業に全力を注ぐことも可能です。
冬場の繁忙期には時給が5,000円になり月収100万円に達することもありました。正社員時代より圧倒的に稼げます。
派遣薬剤師に関するよくある質問


最後に、派遣薬剤師として働くうえでよくある疑問について回答します。
派遣薬剤師は「使えない」「やばい」と言われる?
現場のルールや空気感を無視して動くとそう言われる可能性があります。
特に「正社員と同じように調剤に口を出す」といった行動は現場の反感を買う原因になります。
しかし求められている役割(即戦力としての投薬)を全うしていれば「使えない」と言われることはありません。
むしろ忙しい店舗で投薬をさばける薬剤師は救世主として感謝されます。
派遣薬剤師に対する「いじめ」はありますか?
残念ながら高時給である派遣薬剤師に対して妬みを持つ正社員がいるのは事実です。
「時給が高いんだから働いて当たり前」という態度を取られることも稀にあります。
回避するコツは「郷に入っては郷に従う」ことです。
「手伝わせていただいている」という謙虚な姿勢を見せ、店舗の暗黙のルールを守ることでトラブルは防げます。
避けるべき「ダメな派遣会社」の特徴は?
「交渉力が低い」または「情報連携が甘い」派遣会社は避けるべきです。
こちらの希望条件が店舗に伝わっていなかったり、トラブル時の対応が遅かったりする会社が存在します。
登録前の面談で担当者がどこまで親身になってくれるかを確認してください。
信頼できる担当者を見つけることが派遣で失敗しないための必須条件です。
埼玉での勤務初日に北海道の担当者さんがわざわざ同行してくれました。この誠実な対応で「この会社なら信頼できる」と確信しました。
まとめ
派遣薬剤師が「投薬ばかり」になるのは効率やリスク管理の面から見て事実です。
しかし職場選びや現場での「積極性」次第で調剤業務に関わることは十分に可能です。
重要なのはあなたの希望をしっかりと店舗側に交渉してくれる「交渉力の高い派遣会社」を選ぶことです。
求人票の条件だけで判断せず内情をよく知るエージェントを味方につけて理想の働き方を実現してください。
交渉力やサポート体制は会社によって千差万別です。
登録してから「こんなはずじゃなかった」と後悔しないために、各社の強みや特徴をしっかり比較してから登録しましょう。
派遣未経験の薬剤師に「おすすめの派遣会社」は下記記事で紹介しているので、あわせてご覧ください。












