派遣薬剤師でも福利厚生は受けられる【知らなきゃ損!初心者安心ガイド】

派遣薬剤師でも福利厚生を受けられるのか、知りたいと悩んでいませんか?
子育てを優先した柔軟な働き方ができるとしても、保証が不十分であれば不安ですよね。
結論、派遣薬剤師でも福利厚生は受けられます。
本記事では、福利厚生の基本、派遣薬剤師が受けられる福利厚生、派遣薬剤師が福利厚生を受けられなくなる勤務形態・注意点についてもご紹介します。
この記事を書いた人

名前 / Nakata Ryo
中田 リョウ
実績 / Achievements
薬剤師。「妻の派遣薬剤師経験」×「派遣薬剤師経験者へのインタビュー」をもとにリアルな情報を発信。現在のインタビュー数は5名。
派遣薬剤師でも福利厚生は受けられる

派遣薬剤師の福利厚生は、基本的に派遣会社が提供するものを受ける形になります。
正社員のように勤務先の企業から直接福利厚生を受けるわけではなく、契約を結んだ派遣会社が福利厚生の提供者です。
そのため、派遣会社ごとに福利厚生の内容が異なる点に注意しましょう。
例えば、健康保険や厚生年金といった基本的な法定福利厚生はどの派遣会社でも提供していますが、それ以外のサポート内容は派遣会社によって異なります。
充実した福利厚生を受けるためには、派遣会社選びが重要なポイントになります
派遣薬剤師が受けられる福利厚生とは?

福利厚生とは、企業が従業員やその家族の生活や健康を向上させるために提供する、給与や賞与以外の報酬やサービスの総称です。
そして、福利厚生には大きく分けて「法定福利厚生」と「法定外福利厚生」の2種類があります。
順に違いをご紹介します。
法定福利厚生とは
法定福利厚生とは、法律で企業に義務付けられているものです。
- 社会保険
- 介護保険
- 厚生年金
- 雇用保険
- 労災保険
などがこれに該当します。
これらは、派遣薬剤師として働く場合でも、派遣会社を通じてしっかりと加入できます。
注意点として、社会保険や雇用保険には加入要件が存在します。
1日だけ働く単発派遣の場合は勤務時間が足らず、加入要件を満たせない場合があるので、転職エージェントとよく相談しましょう。
参考記事:【転職基礎知識】派遣薬剤師でも社会保険に加入できるのか?
法定外福利厚生とは
法定外福利厚生とは、企業が任意で提供する福利厚生です。
派遣会社ごとに異なり、以下のようなものがあります。
- 健康診断の費用負担
- 賠償責任保険の加入
- 産休・育休制度の整備
- 交通費支給
- 教育・研修制度
- 各種割引制度(スポーツクラブなど)
特に、薬剤師に特徴的である、調剤過誤に備えるための「薬剤師賠償責任保険」。
多くの派遣会社では会社負担で加入することができます。
派遣会社ごとに福利厚生の違いがある

派遣会社によって福利厚生の内容は異なります。
これは、「派遣会社の制度」と「派遣会社が加入している健康保険組合の制度」の観点で違いが生まれているので、分けてご紹介します。
派遣会社の制度による違い
まずは、派遣会社の制度による違いです。
- 産休・育休制度
- 教育・研修制度
- 有給休暇
これらが異なる場合もあるため、派遣会社を選ぶ際はどのような制度になっているか、事前に転職エージェントに確認することが重要です。
「産休・育休制度」「教育・研修制度」について、詳しく紹介します。
産休・育休制度
産休・育休取得の規定も派遣会社によって異なります。
労働基準法において、産休は「産前休業(産前6週間)」と「産後休業(産後8週間)」に分かれています。
そして、産後休業は強制的な休業であり、雇用されていれば取得しなければなりません。
育休に関しては取得要件が各社で異なり、
派遣会社 | 育休の取得要件 |
---|---|
薬キャリエージェント | 3ヶ月以上の勤務 |
ファルマスタッフ | 1年以上の勤務 |
ヤクジョブ | 1年以上の勤務 |
など、育休を取得できるまでの期間に違いがあると言われています。
これは、育児・介護休業法において、育児休業の対象外となる労働者を設定可能とされているからです。
①入社1年未満の労働者
②申出の日から1年以内(1歳6か月又は2歳までの育児休業の場合は6か月)に雇用関係が終了する労働者
③1週間の所定労働日数が2日以下の労働者
育休取得を考えている場合、上記規定が存在することを理解しておき、転職エージェントに「産休・育休の取得要件」を確認しましょう。

単発派遣をメインで考えている場合は対象外になる可能性が高いので注意が必要です!
参考記事:派遣薬剤師でも産休育休を取得できるのか?【休業中の給付金も紹介】
教育・研修制度
教育・研修制度も派遣会社によって異なります。
- 「e-Learningを積極的に活用したい」
- 「ビジネスマナーなど薬・疾患以外の勉強がしたい」
- 「診療報酬の知識を得たい」
など、ニーズは様々かと思います。
下記は公式サイトで教育・研修制度を具体的に紹介している派遣会社なので、一度確認してみてください。
派遣会社 | 教育・研修制度 |
---|---|
ファルマスタッフ | 日本調剤グループの教育・研修制度を受講可能 |
ヤクジョブ | 「入職時研修」と「キャリア形成支援研修」を受講可能 |
アプロドットコム | 「入職時研修」と「年次研修」を受講可能 |

e-Learningが研修認定薬剤師の単位申請に対応しているかも重要ですね!
派遣会社が加入している健康保険組合の制度による違い
派遣会社が加入している組合によっても違いがあります。
- 健康保険料
- 健康診断の内容
- 保険の適用範囲
- 育児支援の手厚さ
これらが異なる場合もあるため、派遣会社を選ぶ際はどの組合に加入しているかを事前に確認することが重要です。
分かりやすい視点として、派遣会社が加入している組合によって、毎月の健康保険料も違ってきます。
派遣会社 | 健康保険組合 | 健康保険料/月 |
---|---|---|
薬キャリ | 関東ITソフトウェア健康保険組合 | 14,250円 |
ファルマスタッフ | 東京薬業健康保険組合 | 14,550円 |
ファルメイト、ヤクジョブ、アプロドットコム | 全国健康保険協会 | 14,970円 |
ただ、健康保険料は派遣会社の比較によく用いられますが、1,000円/月も変わらないのが現状です。
そのため、派遣会社を選ぶ際は健康保険料だけでは選ばず、求人情報の勤務形態や時給、休みなどの待遇も考慮すべきです。
「土日祝日が休みで子供と過ごせる」、「夕方は17時には帰社できる」など、月1,000円以上の価値がある場合もあります。
福利厚生以外の派遣薬剤師のメリット・デメリット

福利厚生も重要ですが、そもそも派遣薬剤師を選ぶメリット・デメリットを紹介します。
派遣薬剤師のメリット
派遣薬剤師の最大のメリットは、柔軟な勤務形態と高時給が挙げられます。
正社員と比べて時給が高めに設定されていることが多く、短期間で効率的に収入を得たい方に向いています。
また、週3日勤務や短時間勤務、単発派遣など、自分のライフスタイルに合わせて働き方を選べるため、子育てと仕事を両立しやすい利点があります。
さらに、複数の職場を経験することで、様々なスキルを身につけることができ、キャリアの幅を広げることも可能です。
派遣薬剤師のデメリット
一方で、派遣薬剤師にはいくつかのデメリットも存在します。
まず、契約期間が終了すると次の派遣先を探さなければならないため、収入が途切れるリスクがあります。
さらに、短期間の契約が多いため、職場での人間関係を深めにくいという課題もあります。
加えて、キャリア形成が一貫しにくくなる可能性もあるため、自分のキャリアプランをしっかりと持つことが重要です。

総合して、「柔軟な働き方」「高時給」という観点から子育てママにもおすすめの働き方です!
参考記事:派遣薬剤師とは?【職場別の働き方や派遣薬剤師のなり方も解説】
派遣薬剤師に関するよくある質問

最後に、派遣薬剤師に関するよくある質問にお答えします。
派遣薬剤師はキツイですか?
派遣薬剤師の業務内容は基本的に正社員と同様であり、調剤、服薬指導、在庫管理などの業務をこなすことになります。
転職では必ず直面する観点だと思いますが、即戦力としての期待や職場環境、人間関係が理由でキツイと感じることもあります。
ただし、派遣薬剤師は働き方に柔軟性があるため、負担を軽減できるのがメリットです。
参考記事:派遣薬剤師の仕事はキツイのか?【実態と対処法を徹底解説】
派遣薬剤師は何年間働くことが可能か?
派遣薬剤師として同一の派遣先で働ける期間は、原則として最長3年です。
これは、労働者派遣法により定められています。
労働者派遣法第35条では、「同一の組織単位での派遣労働者の受け入れは、3年を超えてはならない」と規定されています。
3年を超えて同じ派遣先で働き続ける場合、派遣先企業は派遣労働者を直接雇用(パート入社)するか、派遣労働者を別の部署に異動させる必要があります。
参考記事:派遣薬剤師の派遣期間は何年間?【最長何年間働けるのか】
派遣薬剤師でもボーナスは貰えるか?
派遣薬剤師の場合、基本的に正社員のようなボーナスはありません。
ただ、ボーナスは支給されませんが、派遣薬剤師は正社員やパートよりも手取りが少なくなる働き方ではありません。
むしろ、派遣社員の基本給は通常のパートより高く設定されているのが一般的。
理由は、基本給にボーナスや住宅手当などに相当する金額が含まれて計算されており、別途支給されていないためです。
参考記事:派遣薬剤師はボーナスを貰えるのか?【転職・求人情報を参考に解説】
まとめ
派遣薬剤師でも、しっかりと福利厚生を受けることができます。
ただし、どの派遣会社を選ぶかによって、受けられる福利厚生の内容や充実度は変わってきます。
派遣会社ごとの違いを把握し、自分のライフスタイルや将来設計に合った会社を選ぶことが重要です。
また、福利厚生だけでなく、柔軟な働き方や高時給といったメリットも享受できるのが派遣薬剤師の魅力です。
ぜひ、自分に合った派遣会社を見つけ、安心して派遣薬剤師ライフをスタートさせてください。
参考記事:派遣薬剤師への転職ロードマップ【初めてでも安心のステップガイド】